読めば貴方もコイン博士⑧ カタログガイドプライスの謎

読めば貴方もコイン博士⑧

 

カタログガイドプライスの謎

コインの適正価格を考える時に真っ先に考えるのがコインカタログに記載されている価格と言う事に成るでしょう。
そこで今日はこのコインの適正価格について講義致します。

金貨の標準カタログは「フリードバーグカタログ」です。現在第8版で2009年の刊行ですからそこに記載の価格は2008年度の価格という事に成ります。

フリードバーグカタログは編集方針が明快で良いが、総合カタログの「スタンダード.カタログオブワールドコインズ」つまりその形状から通称「電話帳」又は「KMカタログ」(旧編集者クラウスの名前からKM)
と呼ぶカタログは非常に整理が悪く金銀銅貨幣がゴッチャ混ぜでその上額面毎にややランダムでその上コインに振られたいわゆる「KM番号」が飛び飛びで要領を得ない箇所が多くお勧め出来ない。初心者はまずこのKMカタログと格闘して人生の時間を相当に無駄にする事に成るでしょう(笑い)

そこでまずはこの「フリードバーグカタログ」の価格を具体的に見て行きましょう。

パート1が古代ギリシャコイン、古代ローマコイン、ビザンチンコインと続きパート2から国別の金貨が順序良く編集されています。

416ページ#386にリストされているのがあの有名な英国「ウナ&ライオン」で価格はUNCで「45.000ドル」とガイドされていますね〜

これを見た初心者が「ウナ&ライオン」が500万円程で買えると誤解する場合が多く笑えない珍事に発展したりしています。
2015年のロンドンオークションではこのウナ&ライオンのセットが9.350万円で落札されて話題を集めたのでご記憶の方も多いはずです。
さて、カタログでは500万円程度のガイド価格のコインがオークションでは9.000万円超え!?
この秘密は一体なんでしょうか?

確かにこのカタログの編集は2009年発行だから2008年当時の価格だから500万円程度としているのでしょうか?
それから8年後の今ならこれくらいの価格に上昇している?、、、それも一部は正しいです。
果たして過去8年間で20倍程にも価格は上昇しているのだろうか?

今度は261ページの#196にリストされている神聖ローマ帝国の5ダカット1640年「ババリアの都市景観」コインはEFで4000ドル(約50万円)とガイドが有ります。
しかしこのコインは今年の8月11日のアメリカANA(HA)オークションでMS-64の鑑定品が5.000ドルのスタート価格にも関わらず55.000ドルで落札されて話題を集めました。
落札者手数料(バイヤーズプレミアム)が17.5%加算されますから最終的な支払い価格は日本円で約763万円にも達します。
これを落札したのはコイン業者で有ることが解っていますからこの落札価格に一体いくら上乗せして販売するのでしょうか?
もし30%上乗せしたら約1.000万円にも成るでしょう!!!!(それに日本に輸入される時には消費税8%が加算されます、念のため)

カタログでは50万円程度の評価コインが1.000万円!!!

これではカタログというのは何のために有るのでしょうか?

この大いなる疑問を解決しようとするのが今日のコレジオの狙いです〜〜

結論を先に言えば多くのカタログはコイン業者がその主な顧客ですから、コイン業者の利益につながるように編集しているのです。
これは案外当たり前の事ですよ!何故なら毎回購入してくれるコイン業者の便利に編集しなければカタログは売れませんからね!
コイン業者の便利とは何か?

カンの良い方はもうお解りですよね!

そうです!このカタログの価格はコイン業者の買い取り希望価格を元に編集しているのです!
コインをコイン業者に売りに来た人に対してこのカタログを示して「このウナ&ライオンは45.000ドルのガイド価格ですから弊社は頑張って600万円で買い取ります〜〜〜」とか言う場合には
大変に利用価値があるんですね〜それはそうでしょう!
夢のような買い取り価格が実現出来る可能性だってゼロでは無いのですからね。。。

コイン業者にこれを確認すると大概「ま〜少し保守的な価格ガイド」かも知れませんネ、、、的なゆるい事をいって煙に巻く作戦に出るでしょうか?

ZEUSでは業界のタブーを軽く破りいつものように本当の事をお伝えしますね、、、はっきり言うとこれはほぼ全てのコインカタログに言える事ですが、コイン業者さんの「買取価格のツール」に過ぎないという厳然とした事実をお話します!

コイン業者さんは安く買い取り、高く売る事で生計を建ていますからこういう編集方針のコインカタログは自己防衛のため必要なのです!
業者のためのカタログ、、、でも時代は大きく変わり今はネットの発達で誰でも容易に現在価格にアクセス出来るように成ったので昔程コイン業者が幅を効かせる事は
多くは無いんです。コインカタログはコイン業者さんの実は「ブラックボックス」だと言う事は頭に叩き込んでくださいね!

他の業者から買ったコインを別の業者に持ち込んでその価格を査定させる時にも、このコインカタログは大きな武器として活用されてもいるんですよ!
解りますよね!
その現場では「ああなるほど、、、なるほど、、このコインをその自称コイン業者から600万円で買われたんですね、、それはひどいボッタクリも甚だしい、非常識な高値だ!
弊社ならこのカタログにガイドされている価格に10%ほど乗せた価格でご案内できます!(実現不可能な明らかな嘘 !)
今度からは弊社をご利用くださいませ。。うんぬんと揉み手をして自分の顧客に取り込もうとするんです。
その実何年待ってもその価格で希望コインを紹介されることは200%有りません!私の経験上から言えば300%いや400%連絡1つ無いと言い切れます!自信を持って言えます!何度でも言えます(笑い)
だってそんな事は不可能な約束だからです
こんな自称プロコイン商の口車に乗ったら最後!出来ない事を連発して安請け合い!「自分だけが世界中で唯一良心的なコイン業者」を印象つけようと必死です〜〜〜私だけを信じてください!後は全部ダメダメで高値で売ろうとするハゲタカだ〜〜〜とでもいうようなコメディアンみたいな事を訴えるんですよね、、素人のほぼ100%はここでこの「世界で唯一良心的を自称する」この変な業者に「落とされ」ます!!(笑い)

その上で「目の前の不良在庫コインをとりあえず売りつける」という高等作戦に絡め取られるのが落ちな訳ですね〜〜

カタログ価格の構造を正しく理解出来ていれば「ツッコミ所満載!」の笑えるコメディなんだけどね、、、

これはまるで歯医者さんに行った時と同じですね(笑い)皆さん経験あるでしょう?
初めて行った歯医者さんは貴方の歯を一通り診察してからおもむろに「これは酷い治療だ!」「本当に歯医者さんが治療したんですか?」「こんな治療は戦前の治療ですよ!」
「信じられない!非常識だ!」「根の治療でリーマーが折れたままに成っている!」でももう大丈夫「私が痛く無い方法で最善の治療をして差し上げますからご安心ください!!!!」と言うのと同じ論法です。世知辛いのか顧客獲得に躍起に成って他の治療院や他の歯科医師の悪口を言ってでも自分の優位性を確保し、新規顧客を得たいという熱い!?思いがこう言わせているのでしょうか!?

◉不出来なコイン商も不出来な歯科医師さんもチープなロジックは同じというのが遣る瀬無いですね〜〜〜

コレジオの受講生は呉呉もこのようなチープな嘘に絡め取られないコイン護身術を身に付けて自己防衛を心掛けてくださいませ〜〜〜〜

◉ コインカタログはあくまでも参考程度にして、その上で現実のコイン取引価格の推移を最新のデータを元に常に更新する。
そして市場動向の振れ幅に注意を払い、自分なりの相場観を形成していくという当たり前の取り組みが適正価格を推し量る正攻法に成ります。
どうか、一人の自称プロの「大言壮語」に振り回されない慎重さが不可欠です。

私はプロだから将来値上がりするコインが解る、どれだけ値上がりするかも解ると大言壮語するとそれを信じる信者が出て来るんですね(笑い)強い意見に流される人は必ずいますけどそもそもコインは宗教では無いんですけどね、、、(笑い)

これを疑う方が居たら私は次のような質問を用意するでしょう!

それじゃ、ウナ&ライオンの値上がりも知っていたんですか?

2008年当時このウナ&ライオンは日本のコインオークションで230万円でした!(これでも十分に当時は高額コインだったのですが、、)
自分はプロで誰よりもコインの将来価格が解ると豪語しているそこの某氏!それでは貴方はその当時「ウナ&ライオン」を30個や50個程度は買い集めて今の高値を予想して在庫を積んで居たと言うのですか?230万円のコインが8年後に9.000万円が解っていた?

◎ 何でも解っていると言いながら30個はおろか「1つも在庫も無いくせに」良く言いますよね〜〜〜

将来が解る、そんなコイン業者は世界中探しても一人も居ません!

何故ならだれも将来の事は解らないし、将来の事などだれも予想も出来ない物なんじゃないですか?

コインの将来価格が誰よりも解るという広告を出しているそこの某氏!ちょっと痛すぎるんじゃないですか?

ZEUSコレジオの受講生は大事な事柄は「高い常識で判断する」という習慣を身に付けてくださいませ〜〜
大言壮語は嘘つきの始まりなのですから。。。。

<ここでの纏め>

◉コインカタログのいわゆるガイド価格と言うのは「コイン業者」がコインを売りに来た人から「買い取る際の買い取り希望価格」で有ると言うコイン業界の構造(宿痾)を理解する事。これが判らないとコイン価格構造を全く知らない事に成ります。

◉コインカタログのガイド価格はコイン業者の実は「ブラックボックス」で有る!

◉コインの現在価格(市場価格)を掲載しているコインカタログは存在しません!

◉コインの価格を決定しているのは「1:希少度(レア度)」「2:コインの出来 の優劣」「3:コインの保存状態の優劣」それに「4:市場人気の高さ」が全てです。

次回のコインコレジオは第9回「ファーストコインの選定方法」を開講します。

いよいよ年の瀬でカウントダウンも近い今日この頃ですが、皆様お体ご自愛下さいませ〜〜〜